必須栄養素と病気

必須栄養素と病気

必須栄養素と病気

  • 身体を健康に維持してゆく為の必須な物質「必須栄養素」
    「タンパク質」「脂質」「糖質(炭水化物)」「ビタミン」「ミネラル」が「5大栄養素」と呼ばれています。
  • 「タンパク質」
    人間の身体は筋肉や内臓もタンパク質でできています。
    体の材料ですから最も大事な栄養素と言えます。
    たんぱく質は約20種類のアミノ酸からできており、摂取されたたんぱく質はいったんアミノ酸に分解された後、最後は各部分に適したたんぱく質に作り変えられて、筋肉や臓器の他に骨・血液・皮膚・爪・毛髪・酵素・ホルモン・抗体などを作るうえでも大切な材料などになります。
    不足すると体力低下や免疫力低下の他、記憶力低下や思考力減退などを招きます。
  • 「脂質」
    エネルギーを蓄積する機能や細胞膜を構成する機能もあります。
    脂質は体内で高エネルギーを生み出しますが、余剰分は貯蔵脂肪となり体温を調節に働いたり、必要に応じてエネルギーとして供給されたりします。
    脂質をとり過ぎると肥満の原因になり、さまざまな生活習慣病を引き起こします。
    特に肉類の脂質を摂り過ぎると、中性脂肪やコレステロールを増加させ脳卒中や心筋梗塞になるリスクが高まります。
    脂質が不足すると、血管や細胞膜が弱くなったり肌荒れの原因となったりします。
    また、脂質が不足すると、ビタミンAやビタミンDの吸収が阻害され、視力の低下や肌や粘膜の抵抗力の低下が起こります。骨や歯がもろくなったりすることもあります。
  • 「糖質(炭水化物)」
    体のエネルギー物質なので必須栄養素ですが、現代人は糖尿病をはじめとする糖質の摂取過多が問題になっています。
    血液中のブドウ糖の濃度が低くなると、エネルギー不足になります。酷い時には、脳がエネルギー欠乏状態になり意識を失うこともあります。
    また、使われなかった糖質は体内に脂肪として貯蔵されるので肥満の原因となります。
    糖質はビタミンB1といっしょにとると効率よくエネルギーになります。
  • 「ビタミン」
    体内の化学反応をサポートする「酵素」の働きを助ける物質です。
    水溶性ビタミンB群8種類、ビタミンC、脂溶性のビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKの13種類があります。
    ビタミンの多くは酵素の活性化を促す「補酵素」として働いており、ビタミン不足では酵素が働かないほどの重要な道具とされています。
    ビタミンAが欠乏すると、網膜機能低下、胃腸や気管支などの粘膜の機能維持異常、成長不足、夜盲症、皮膚の角化、角膜乾燥などになります。
    ビタミンDが欠乏すると、カルシウムやリンの欠乏により、子供のくる病、成人の骨軟化症を招きます。
    ビタミンEが欠乏すると、細胞の老化防止や抗酸化作用の働きが低下することがあります。
    ビタミンKが欠乏すると、血が止まりにくくなります。
    ビタミンB1が欠乏すると、脚気になるのは有名ですが、他にはエネルギー代謝の悪化から慢性疲労になります。
    ビタミンB2が欠乏すると、口内炎や口唇炎・皮膚炎になります。
    ビタミンB6が欠乏すると、皮膚炎や発疹が起こります。
    ビタミンCが欠乏すると、壊血病や抵抗力の低下、肌荒れを招きます。
  • 「ミネラル」
    身体を構成する元素のひとつで、カルシウム・リン・硫黄・ナトリウム・マグネシウム・カリウム・マンガン・鉄・亜鉛・塩素・ヨウ素などがあります。
    ミネラルは、まず植物が土から吸収し、動物はその植物を食べて摂取します。
    カルシウムが欠乏すると、骨がもろくなり、骨粗しょう症になりやすくなります。
    鉄が欠乏すると、造血機能が阻害され、鉄欠乏症貧血を生じます。
    塩分(ナトリウム)を多く摂り過ぎる傾向があり、高血圧などの原因となります。
    カリウムが欠乏すると、疲労感や高血圧などの症状が出ます。
  • 健康的に過ごしてゆくには、各栄養成分のバランスが取れているかが大事になります。